アメリカ留学 アメリカンパーティー

アメリカへ留学して、最初の3ヶ月間は、日本のエージェントが、各国の留学生が集まるドミトリーのようなところを手配してくれたので、住むところに困らなかった。

3ヶ月経った時に、そのドミトリーを継続するか、自前で探すか選択することに。

 

ぼくの場合は、ドミトリーの住人は大抵、同じ語学学校のメンツばかり。

学校まで歩いて10分くらいの近さだったので、大変便利では合ったけど、3ヶ月も経つと飽きてしまって、新しい出会いを求めて、自分で探すことにした。

 

折角カリフォルニアに来たのだから、ビーチの近くに住みたい!

その一心で、運良くcraigslistで家賃800ドルのシェアハウスを見つけることができた。

このcraigslistは留学中本当にお世話になったサイトで、部屋探しだけでなく、不用品の売買などで非常に助かった。

https://www.craigslist.org/about/sites

 

場所はMission Beachという場所で、ビーチまで歩いて1分という好立地

 

学校のあるダウンタウンまで、バスで乗り換えが必要だったけど、30分くらいまで行けて交通の便もわりと良かった。

 

肝心のシェアハウスだが普通の2階建ての1軒家で、1階は1部屋とトイレ、シャワー、キッチン。2階に2部屋と同じくトイレ、シャワー。

ざっとこのような間取りだった。各々の部屋が10畳程度の部屋で、1つの部屋を2人でシェアし、6人で住むという構成。

 

2階には既に女子4人が住んでおり、みんな近くの大学に通うヨーロッパ系の白人だった。その同時くらいにぼくとアメリカ人のミゲルという男子が加わり、6人での生活がスタート。

 

ミゲルくんはサンディエゴ の大学に通う大学生で、LAに実家があり、毎週のように、車でLAに帰っていた。一回だけ、彼の実家に遊びにいったことがあるんだが、豪邸すぎて度肝を抜かれた。

プール、バスケコート、スケボーランプが庭にあり、プールに至っては、ウォータースライダーやジャグジー付き。庭にアウトドアキッチンもあり、一気にハリウッドセレブになった気分だった。まさに、アメリカのドラマに出てくるような、パーリーナイト!!な雰囲気で、夜になると彼の友人たちも集結し、爆音で音楽を流し、酒を飲み、気分が良くなってきたら、プールに飛び込み、もう、やりたい放題、笑

結構飲んだし、真夜中なのに、誰かが、マックのチーズバーガーを大量に買ってきたり、クリスピークリームドーナッツを差し入れしてきたり、まさに、アメリカンな一夜だった。

ぼくは35歳で、ミゲルくんはその10歳くらい年下だったけれど、彼の友達もそんなことをお構いなしに盛大にもてなしてくれた。

 

一銭も払っていなかったため、翌日ミゲルにパーティー代いくら払えばいいか、聞くと、

一言、「楽しかったか?」と聞かれ、

ぼくは「もちろん」と答えると、

「それは良かった、金なんかいらないよ」と彼は言った。

 

彼が、盛大にもてなしてくれたことが非常に嬉しかった、

でもその一方、10歳も年上なはずの自分がすごくちっぽけに思えてきた。

ミゲルのように、自分は誰かを楽しませたり、喜んでもらったことはあっただろうか、と。

 

自分だけは損したくないと、いつも利己のみが先走り、そんな恥ずかしい生き方しかしてこなかったと、ミゲルとの出会いは、そんなことに気づかせてくれた。

ミゲルのLAの実家とパーティー